症状の進行に伴って、道具に頼る場面が増えてきた。まず、道具を大きく、介護保険の給付を 「受けられるもの」と、「受けられないもの」に、分けて考えたいと思う。 前者には、車椅子、歩行器、(工事で取り付ける)手摺などがある。これらの多くは、ケアマネジャーから「~を使ってみたらどうか」というようなアドハイスがあるのではないか。 一方、後者は、一般的な生活用品を自費で購入し、自分の症状に合わせて、工夫して使うものである。ここでは、後者について、私の実感を書こうと思う。
転倒を防ぐためには、バランスを崩さないことが大切だと思う。そのためには、少しでも体を安定させたい。そのような観点で、道具を選び、使ってみた。
(1)滑り止め手袋
壁を伝って歩く時の必須アイテムである。素手は意外と滑るし、単なる防寒用手袋は役に立たない。
また、同じ滑り止め手袋でも、壁面によって、滑る、滑らないといった違いがある。そのため、住まいに合ったものを選ぶ必要があると思う。
私が幾つか使ってみた中では、ショーワグローブのLite Gripが最も良かった。凹凸ある壁紙、木製ドア、ツルツルの壁面、いずれでも良くグリップする。
(2)滑り止めテープ
シンク下の扉、ヒザの高さに滑り止めテープを貼っている。例えば、口をすすぐ時、一瞬、両手を同時に使わなければなない。その時、ヒザをシンク下な当てて体を支える。ヒザの部分に滑り止めがあれば、安定感が全く違う。
(3)脱着式手すり
我が家には、玄関、トイレ、風呂場に、工事で取り付けた手すりがあるが、それ以外に、冷蔵庫の側面に、脱着式の手すりを付けている。
冷蔵庫を使う時は、片手で何かを持っていることがほとんどなので、体が大変不安定である。だから、手すりを付けた。効果は大きく、ドアの開閉や食材の出し入れなど、冷蔵庫を使う時は必ず手すりを握っている。そうすると、体が安定し、安全に作業ができる。
この手すりは、吸盤で脱着する。そのため、凹凸のない面でないと取り付けられないが、幸い、冷蔵庫の側面に取り付けることができた。吸盤が強力で、取り付けてから3ヶ月経つが、一度も外れたことがない。
(4)スノーボード用帽子
これは、転倒した時、頭部を守るために使っている。後ろにクッションが入っており、これで後頭部を保護する。
スノーボードは後ろに転倒し易いらしく、帽子もそれを考慮して作られているようだ。幸い、まだその性能を確かめる場面はないが、着用すると、安心感がある。柔らかくて被り易いので、ベッド上以外では、ほとんど被っている。
色々と工夫されている様子がうかがえますね。
返信削除うちは20本位手すりを付けましたね。
コメントありがとうございます。
返信削除手すり20本ですか…ご主人のご苦労がうかがえますね。
うちは工事で8本、市販のもの2本がついています。